世界の対米関係の正当性

協力と隷属のジレンマ

世界のほとんどの国はアメリカに全ての分野において依存している。食料、娯楽から兵器、更には通信の中心地として君臨している。大きくなりすぎた国の末路としては、帝国主義の権化となり、他国を服従させ破壊へと追い込み、世界からの怒りを買い全てを失うのがセオリーであった。ただ、米国のやり方は少し違う、現地の軍人と政治家に金と権力を与え、独裁者にし本丸への批判を躱す。そのやり方で50年以上を生き抜いてきた。そのやり方の根幹となるのは新自由主義と資本主義、そして軍の残虐性である。その他にも肝となるものが存在するが、主にはその3つである。

アメリカの魔の手に落ちた国は、いずれ内戦になるか、治安が極度に悪化する顛末になる。中米紛争やイラク戦争などなど、彼らが犯してきた邪悪の所業は決して許されるものではない。この後も同じようなことは起きるであるだろう。このような帝国主義思想はいずれにしろ滅びるべきだと思う。ただ、ここで問題になるのは、日本の立ち位置である。日本というのは、第二次大戦の敗北以降、日本国には米軍の基地が存在する。そして日本には法律上の正規の軍隊は存在しない。このような状況下では、かの帝国に服従している状況とも言える。協力というのは名ばかりで、米国と日本の周辺国に何かが起きれば巻き込まれるのは確実である。事実、ベトナム戦争でも、物資輸送中の日本人のLST船員が攻撃により死亡することも起きている。ベトナム戦争時、日本から地理的に離れているとはいえ死者が出るくらいに危険な国際関係である。この後に、このような危険な関係が我が祖国を滅ぼすことは本当にないのであろうか?